彼もたまったもんじゃない。
2月19日 金曜日
世界の絵画という本を読んだ。
”ヴェールを被ったフレンツェの娼婦”は1504年ごろに制作された肖像画で、
作者が「自然物には輪郭線がない」と気づき輪郭線を描かずに
ぼかしを使いながら滑らかに描く技法、ソフマート技法をつかって完成された作品。
のちに、16世期の画家・建築家のジョルジョ・ヴァザーリという
いかにもスタンドを使いそうな彼が正式にこの”ヴェールを被ったフレンツェの娼婦”に名前をつけた。
それが、レオナルド・ダ・ヴィンチ作
『モナ・リザ』である。
レオナルドからしたらたまったもんじゃないよね。
勝手に改名されちゃってんだもん。
天国で、もしレオナルドとあってさ
「いやー、モナリザ半端ないっすね。常に絵画界のトップ走ってますもん」
とか言っても
「誰それ」
て返ってくること間違いなしだもん。
しかも後から来る人たち全員に言われて
レオナルド自体も絶対気になってるよモナリザのこと。
「あっ、この前ルーヴルでモナリザさんと耳飾りの少女さんが同じフロアで共演されてたんですけどやっぱオーラ違いますわあの人達」
「だから誰!?モナリザ誰!?なんなの!?何ものなの!?」
てなってるんだろうなぁ。
それで周りも
「なんかダヴィンチ知らないらしいよ」「まじ?超ショックなんですけど」
「裏切られた感じ」「あのおっさんはぶこうぜ髭汚いし」
「わかる!!え、てかさ絶対あたしたちのことエロい目で見てるよね」
「それなー!!まじもう一生こっちみんなって感じ」
「さっき頭の輪っかにサイン書いてもらったんだけどもうこれ割るわ」
「レオナルドて名前負けすごいよね」
とかなってたら大変だよなあ。レオナルド涙目だもん。
天国なのに地獄みたいな空気になってたらやだな。
あのおっさんめっちゃすごいからね、頭おかしいくらい。
確かに昔はダ・ヴィンチがこう、ザ・ウンチで韻踏めるねゲハハ
とかいじってたけどそもそもダヴィンチって名前ですらないからね。
「ヴィンチ村のレオナルド」て意味でレオナルド・ダ・ヴィンチだからね、
あ、別に知識マウントじゃないですよ。
まぁ、ね、だからその
みんなは天国行ってもレオナルドの味方してやってね。
この話を猫にしたところ途中でウンチに行かれた。
くそっ